カルコム社
1.訪問先 QUALCOMM Incorporated(カルコム社)
http://www.qualcomm.com/
6455 Lusk Boulevard, San Diego, CA 92121-2779
2.訪問日時 1996年10月10日(木)10:30〜12:20
3.説明者 ・Tracy J. Crowe, Senior Product Marketing Manager
EUDORA Division
・Phil Karn, CDMA Data Services
・Brian D.Niznik, Manager, New Business
Developement
OmniTRACS International
4.報告者 (株)よしの園 黒川幸治
1.概要
Qualcomm社 は1985年以来無線通信のためのデジタル技術の開発にリーダ的役割をはたしている企業である。今日、それらの技術は4つの分野に生かされている。
(1)OMNITRACS
衛星を使って本部と運転手のデータ通信をする、そのための衛星通信、デジタル圧縮、ネットワーク管理システムの開発運営を行っている部門。日本でも佐川急便がこのシステムを採用している。
(2)CDMA
CDMA(Code Division Multiple Access)部門は、無線を使った高品質で信頼性の高い遠隔通信システムの開発をしている。
(3)Globalstar
無線の電話に提供するするための通信を利用できるシステムの開発を行っている。また、ロレール社と合弁で、一個のセルラー電話で世界中どこからでも使うことができるデジタル電話の開発を進めている。
(4)Eudora
Eudoraは世界中で一番使われているE-mailソフトである。1988年にイリノイ大学で開発されたものを社内で使用していたが、これを製品版として改良・製品化し、Eudora Proとして発売した。
Qualcommはクォリーティで品質のあるコミュニケーションを提供するの意味である。昨年、95年度の売り上げは4億ドルである。従業員数5000名の最も注目されるベンチャー企業である。
2.Eudoraに関する説明
Eudoraは1988年イリノイ州立大学でアップル社のマッキントッシュ用E-MAILソフトとして開発された。Qualcomm社は当時(91年)マッキントッシュを社内で使っていたため、そのE-MAILソフトを利用していた。しかし、より使い勝手の良いものにするために93年にライセンスを買い取り、WINDOWS版も作るようになった。そして96年には独立したEudora部門に昇格した。Eudoraの名前の由来は、開発者がユードラ・ウェティという作家が好きで、そこからきているとのことである。そしてその作家の作品で一番気に入っていたのが"My life is a postoffice."だと言うことであった。EudoraはE-MAILではナンバーワンのソフトである。世界中で2500万人に使われている。2000年にはインターネット人口が1億人とも言われているので、今後多いに伸びる部門と思われる。
3.感想
Qualcomm社にたどり着くのに大いに手間取った。別の部門の場所に行ったりしたためである。急成長しているため会社のため部門ごとに場所が離れていて、この分野に詳し人でないと探すのに苦労するだろうと思った。電子メールの話までは理解できたが、その後のCDMAの話などは、あまりにも専門的すぎて、と言うか的がはずれていて、何を言ってるかわからなかった。事前に打ち合わせが必要であろうと思った。
それにしても日ごろお世話になっているソフトの由来など聞けて面白かった。できたらEudora Proバージョン3.0のデモをしてくれたらなあー思った。
写真は、オムニトラックスの説明を聞いているところ