Kurume・Tosu Internet Conference

「The Journal of Internet」 1999年春号 || H O M E || || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8 || 9 || 10 || 11

地域の情報化について

久留米・鳥栖地域インターネット協議会
名誉会長 白石勝洋
(久留米市長)
 久留米・鳥栖地域インターネット協議会の第1回会報誌の発刊にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

 さて、最近の情報通信技術の急速な発達は、情報処理の高度化や情報伝達の迅速性、表現の多様化などを可能にし、行政においては、まちづくりへの住民参加を進める有効なコミュニケーションツールとして期待されています。
 今日、行政サービスは多様化、複雑化、重層化しており、住民の暮らしに関わる情報は質、量ともに飛躍的に増大していますが、本格的な高度情報化を迎えようとしている今日こそ、住民の情報ニーズに立脚し、住民が情報を効果的、効率的に利活用できるための統合的な地域情報システムが求められています。

 こうした中、特に近年に入ってからインターネットが急速に普及し、地方公共団体においても、情報発信力の強化を図るメディアとして期待されています。”住民の暮らしを豊かにするための地域情報”という視点に立ち、自治体の提供する”生活に密着した地域情報”の高度化を図り、生涯学習、高齢社会対策、保健・医療・福祉の連携、環境問題など地域に根差した情報化が望まれています。

 当協議会の活動は、平成6年に地域の産・学・官により久留米・鳥栖地域ネットワーク研究会を発足させ、久留米地域を中心としたインターネット接続環境を整備していったのが始まりです。その後、学術組織を中心にしたネットワーク技術の向上普及、地域ネットワーク実験を手始めに、平成8年には個人が手軽に使える商用ダイアルアップ接続サービス「インターネット久留米」を開始(平成10年4月にKTT業務移管)、また「久留米情報みらい21研究プロジェクト」によるケーブルテレビ網を活用したインターネットの教育・医療・福祉分野などでの活用研究にも参画してきました。

 その結果、久留米地域におけるインターネットの利用状況は徐々に充実したものになってきておりますし、今後はCATV、コミュニティFMといった異種のメディアと複合・連携することにより地域住民にとって必要な情報を多様な形で提供することが可能になってきました。”地域情報の発信能力を強化することにより地域の活性化を図ること”を目標に、久留米市としても、種々の事業展開を図ってまいりたいと考えております。

 最後になりましたが今後、当協議会活動が地域情報化・地域活性化に携わる活動的・実践的な組織となることを期待するとともに、会員の皆様の益々のご活躍を祈念いたしまして、ご挨拶といたします。


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