Kurume・Tosu Internet Conference

「The Journal of Internet」 1999年春号 || H O M E || || 2 || 3 || 4 || 5 || 6 || 7 || 8 || 9 || 10 || 11

シニアネット久留米発世界へ

シニアネット久留米
事務局長 古賀 直樹
(泣Gースーケン 代表取締役)
 20世紀がクルマの時代であれば、21世紀はコンピュータの時代であることは十分に予想がつく。 それに日本は良いにしろ悪いにしろ米国の後を追いかけている。 その米国でシニアネットなるものがスタートして10年になる。 いままさに米国の高齢者は自ら賢く生きる手段にコンピュータのネットを上手に活用している。 米国の高齢者は子どもをあてにしない、できない。 自らの自立が要求される社会である。そこに高齢者同志が生きていく知恵として自然に高齢者のネットワークが出来ていったのだろうと予想される。日本にもその兆しが、いま、見えはじめて来た。 ”あなたは老後を誰と暮らしますか?”に対して子ども達と言う言葉が少なかった。 これからいやが上でも高齢者の自立が日本でも要求される時代になることは間違いない。
 そうした時、日本でも高齢者同志の情報交換にインターネットを使ってやっていけないだろうか。 そんなことを3〜4年前くらいから考え、97年9月にインターネット協議会の中に「シニアネット研究会」を創設し10数名のメンバーで勉強会に取りかかった。そして1年前の98年4月にシニアネット久留米として正式に参加者を呼びかけたところ、あれよあれよで1年間に200名を超えるメンバーが集まってきた。世代も地域もまさにグローバルである。70代の人もおれば20代の人もいる。
 地元はもちろん、日本の各地そして海外から参加者が集まっている。インターネットと言うボーダレスがもたらす結果であろう。 シニアネット久留米のメーリングリスト(ML)はまさに国際的話題であふれている。オーストラリアから話題が出されるとそれがカナダから返って来たりと、とにかく話題には事欠かない。1日30通近くのメールがMLメンバーに届くため3〜4日メールを開かないと100通ぐらい溜まり嬉しい苦情が来たりする。何にしてもシニアネット久留米のMLは元気が良い。内容もさすがシニアの集まりと言うだけに奥深いものだったりする。それもそのはず、いろいろな人生経験を重ね、しかも新しいことにチャレンジしてみようと言う、いまでも前向きな生き方をしている人達の集まりだからでもある。
 通産省の外郭団体の(社)ニューメディア開発協会が全国のシニアネット活動の調査を98年10月にしたところ全国に32ネットが活動していることが分かった。 九州では私達シニアネット久留米だけである。しかも全国的に見ても私達の規模でやっているシニアネットはあまり見当たらない。 まさに日本のシニアネットでは最右翼である。
 これから本当に高齢者が利用しがいのあるネットワークを目指して中身の充実をしていきたい。不況の町久留米のイメージを高齢者がこんなにがんばっている町として全国にアピールしていきたいと思っている。 そして、ぜひ皆さんのシニアネット久留米へのご参加を待っております。


シニアネット久留米ML参加者181名



■地域別構成


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